私たち日本人は世界トップレベルのGDP(国内総生産)を誇る経済大国であると自負しています。
実際2016年における世界の名目GDP国別ランキングはアメリカ・中国に次ぐ第3位となっています。
ですがその一方、国民一人当りのGDPでみると・・・我らが日本はなんと第30位、、、ちなみにG7.先進7カ国中最下位だそうです。
これは東洋経済オンラインの2017年2月15日付け記事で紹介されています。
(参照 : 日本のサービス業は『1人あたり』でG7最低だ)
詳細については実際に記事を読んでもらえればと思いますが、ざっくり要旨を言うと
※日本の一人当たりGDPは世界30位、G7で最下位に落ち込んでいる
※その大きな要因は『サービス業』の生産性の低さにある
※その理由は『日本人は良いものを安く売っている』からか?
※大きな理由の一つは『ITの活用が不十分』だからなのでは?
※ITを活用し、組織や仕事のやり方を抜本的に変える必要がある。
こんな感じです。
なぜGDPのハナシをしたのか?
実はこのハナシは去る2月16日に大阪で『IT導入補助金 支援事業者説明会』に参加した際、スピーカーの方が冒頭で触れた話題でした。
つまり『こう言った事実があります。この重大な課題を克服するためにIT導入補助金制度を導入したんですよ』を暗に伝えたかったのではないかと思います。
確かにIT導入補助金は中小企業もしくは個人事業主を対象としていますし、生産性を向上させるためのソフトウェアの導入に掛かる費用を補助する点からもこの趣旨に合致します。
ちなみに私たちが仕事で携わらせていただく会社のほとんどは中小企業です。中小企業では上記でも触れている通り、まだまだIT活用がなされている状況とは言えない会社も多いです。
流石に納品書・請求書の発行を手書きで行う会社は少なくなりましたが、仕入れ・在庫管理などは手書きに近いレベルで業務をしている会社は多いです。
また営業効率を上げるための顧客情報を共有する仕組みづくりもほとんどなされていない様に思えます。
生産性と言う面で言えば業務効率を上げる他に、売上を上げる効率もあります。これからはホームページやインターネットサービスを活用し、見込み客を増やす仕組み作りが欠かせません。しかしこの点でも大企業では積極的に導入がなされている一方、中小企業では思うように進んでいないのが現状です。
その理由として、IT導入コストが掛かる点が一つ。もう一つはITを導入すると言ってもナニをどうすれば生産性が上がるのか?と言う知識を持っている人材が社内にいない点があります。
IT導入補助金はIT導入の障害を解決するためのきっかけになるか?
先ほど上げたIT導入コスト、それから適切なツール選定を行う人材を賄うための仕組みがIT導入補助金の狙いだと思います。
IT導入補助金はこちらの記事で紹介した通り、IT導入コストの一部を国からの補助金で賄う仕組みです。
単にお金だけの支援だけでなく、適切な人材によって生産性に寄与するものを選定されるよう、補助金申請時にはITコーディネータなどの専門家支援がなされることを採択のポイントとしています。
さらに導入後、向こう5年間にわたり生産性に関する指標を報告する義務もあります。
これらもIT導入業者であるIT導入支援事業者が支援しながら行うこと、となっています。
ある意味これらはひと手間掛かるめんどうな作業にはなりますが、継続的に効果を測る機会を持つのは経営者にとって気づきを得る機会になります。
そう考えると会社を成長させるきっかけにしやすい制度と言えるかもしれません。
PS : なお、IT導入補助金は主に
※集客効果のあるホームページ制作
※業務効率の上がる業務ソフトウェア
などが対象になっています。弊社ではホームページ制作はもちろん、多くの業務ソフトウェアの導入支援実績があります。
もし業務に関してお困りだったり、ホームページでの集客に悩んでいるようであれば、まずはお気軽にご相談ください。