あなたのお店に訪れるユーザーがどこからやってきて、どの商品をどれくらい見ていったか?
リアル店舗でそれを知ろうと思うと大変な労力が必要です。
しかしネットの世界ではそれはとても簡単です。
グーグルやヤフーなどから無料で配布されているアクセス解析ツールを使うことで手軽かつ非常に精度の高いアクセス解析結果を知ることができるからです。
これは世界中のビジネスがネット中心に行われる様になった大きな理由だとも言われています。
リアル店舗ビジネスでは、顧客の嗜好や動向を調査しようとしたら多額のコストを掛けなくてはなりません。
なので資本の潤沢な大手企業でないとなかなか問題点・改善点を探ることができなかったからです。
とはいえ折角のアクセス解析ツールを使える環境にあっても、それを有効に活用できているサイトオーナーはあまり多くありません。
特に本来であれば、社内で一番関心を持たなくてはならないはずの経営者ほど敬遠しているケースが多い様に感じます。
その理由として、パソコンを使ってアクセス解析ツールを使いこなすのが苦手だから・・・と言うのもありますが、それだけではありません。
なぜなら、せっかくパソコン操作のできる社員が作ったアクセス解析レポートに関心を持たなかったり、的外れな意見を述べる経営者も少なくないからです。
ではなぜそれらの経営者はアクセス解析レポートを改善につなげられないのでしょうか?それは経営者とウェブ担当者との間でいくつかの問題点があるからです。
問題点1 : 経営者〜担当者間で用語の共通理解ができていない
アクセス解析レポートの数値指標は専門用語が多く使われています。『セッション』『アクティブユーザー』『PV』『コンバージョン』などなど…慣れていないと用語を聞いただけで先の話しに耳を傾ける気力がなくなりそうです(笑)
担当者が経営者にレポートを作る際は、これらの用語をできるだけ理解しやすい言葉に置き換えたり、事前に説明して共通理解を得ておくことが必要です。
問題点2 : その指標が結果にどう関係しているのか?が理解できていない
経営者は結局のところ『つまり結果に対してどうなんだ?』と言うことが思考の半分以上を占めています。
これに対し、担当者はプロセスから報告を始めてしまう傾向があります。
『訪問者数はこうでアクセス数はこんな感じでした・・・・カクカクしかじか・・・で、結果にはこうなっています』
経営者は途中で聞く耳をなくしてしまいます。
まず結果はどうなっているか?その結果の要因となっている指標はなにで、それがどう言う傾向か?と言う順番で報告すべきです。
問題点3 : 事前に目標設定がなされていない
売り上げや成果に対する目標設定はされていますが、その成果に影響を及ぼす指標についてまで目標設定されていないことが多いです。
目標設定がなされていないと、現時点の状態が良い傾向なのか?そうではないのか?がブレてしまいます。
重要な指標と考える項目については成果と同じく、事前に目標設定をしておくことでアクセス解析レポートの数字に興味・関心を持つことができる様になります。
ウェブ担当者はこう言った点を重視しておくとレポート作成に必要以上の時間を割かなくて済みますし、経営者も全体傾向を素早く掴むことができるようになります。
そして問題点や改善点に気付きを持つことに集中することできます。