
AIO対策の費用は、自社でやる場合は主に社内の作業時間、頼む場合は診断・構造化データ・原稿の見直しなど、依頼する範囲で決まります。会社の事実の整理、よくある質問の追加、原稿の書き直しは自社でも進められます。技術的な構造化や全ページの点検は、頼んだほうが早く確実です。
AIO対策の費用は、依頼する範囲で決まります
AIO対策とは、Googleの検索結果に出るAIによる概要に、自社のページが引用されやすい状態にする取り組みです。費用は固定の相場表があるものではなく、どこまでを自社で行い、どこからを外に頼むかで変わります。
費用を決める要素は、次の4つです。
- 対象になるページの数。トップだけか、サービスページ全部か、記事まで含めるか
- 構造化データ(ページの意味をAIや検索エンジンが読める形で書き添えたもの)の実装を頼むか
- 原稿の書き直しを頼むか、指摘だけをもらうか
- 一度きりの診断で済ませるか、公開後も数字を見ながら続けるか
この4つが決まると、見積もりの金額が定まります。金額の目安を最初から決めるのではなく、まず自社の現状と範囲を整理するのが先です。
自社でできる作業と、費用のかかり方
自社で進める場合、現金の支出はほぼなく、かかるのは社員の作業時間です。次の作業は、特別な技術がなくても進められます。
- 会社の事実を1つにそろえる。社名、所在地、電話番号、設立年、従業員数、サービス名が、ホームページ、Googleビジネスプロフィール、SNSで食い違っていないかを確認します
- 各ページの冒頭に、結論を2〜3行で書く。AIは、見出しの直後に答えが書かれたページを引用しやすいためです
- よくある質問を整理して載せる。電話やメールで実際に受けた質問をそのまま問いと答えの形にします
- 実績と数字を具体的に書く。「豊富な実績」だけでなく、件数、期間、取引先の業種など、事実を書きます
- 古い情報を直す。料金、営業時間、サービス名が古いままのページは、AIの答えにも古い内容が載る原因になります
この5つは、担当者が1人いれば、数週間かけて少しずつ進められます。費用として見るなら、担当者の人件費と、原稿の書き直しにかかる時間です。
頼んだほうが早い作業
次の作業は、専門の知識と道具が要るため、頼んだほうが短い時間で済みます。
- 構造化データの実装。会社情報、よくある質問、サービスの内容を、決められた書き方でページに書き添える作業です。書き方を間違えると、検索結果で正しく読まれません
- 全ページの診断。どのページに、何が足りないかを一覧にする作業です。自社でやると、気づかない部分が残ります
- 原稿の書き直し。結論を先に書く文章への直しは、慣れていないと時間がかかります
- 数字の確認。AIの答えに自社の名前が出ているかを、複数のAIで定期的に確かめる作業です

自社と依頼を比べる表
| 比べる項目 | 自社でやる場合 | 頼む場合 |
|---|---|---|
| 現金の支出 | ほぼなし | 診断や実装の範囲で見積もり |
| かかる時間 | 担当者の作業時間が数週間以上 | 診断から実装まで、範囲によって短縮できる |
| 構造化データ | 書き方を調べる手間がかかる | 実装まで任せられる |
| 抜け漏れ | 気づかない部分が残りやすい | 全ページを一覧で点検できる |
| 続けやすさ | 担当者が異動すると止まりやすい | 数字の確認を含めて続けられる |
| 向く会社 | ページ数が少なく、担当者の時間がとれる | ページ数が多く、担当者が兼務している |
どちらかを選ぶ必要はありません。会社の事実の整理と、よくある質問の拾い出しを自社で行い、構造化と全ページの点検を頼む、という分け方が現実的です。
見積もりで確かめる項目
AIO対策を頼むとき、見積書で確かめる項目は次の6つです。
- 対象のページ数と、ページの種類
- 診断の結果の出し方。一覧か、ページごとの指摘か
- 構造化データの実装を含むか、指摘だけか
- 原稿の書き直しを含むか
- 公開後の数字の確認と報告が含まれるか。含まれる場合は頻度
- 対策の結果が出るまでの期間の考え方
「AIの答えに必ず載せます」と約束する見積もりには注意が必要です。AIがどのページを引用するかは、会社が決められるものではなく、約束できる範囲は「引用されやすい作りにすること」までです。
AIO対策でよくある失敗
構造化データだけを入れて、原稿が変わらない
構造化データは、ページの意味を読みやすくするものですが、原稿そのものが結論の見えない文章のままでは、AIは引用しません。構造化と原稿は、セットで見直します。
会社の事実が、ページごとに違う
トップでは「従業員6名」、会社概要では「従業員8名」というように、数字が食い違っていると、AIが答えを作るときに、どれを信じるべきか迷います。事実は1つにそろえてから、各ページに反映します。
一度やって、そのままにする
AIが参照するページは、時間とともに入れ替わります。一度構造化を入れて終わりにせず、数か月に1回は、自社の名前が出ているかを確認し、足りない部分を直します。
目安の考え方
費用の判断は、次の順に行うと迷いません。
- 自社のサイトのページ数を数える
- 5つの自社作業を、担当者の1か月の時間でどこまで進められるか見積もる
- 残る構造化と全ページ点検の見積もりを、2〜3社に依頼する
- 見積もりの範囲が同じ条件で並ぶように、前項の6つの項目をそろえて比べる
金額の安さだけで選ぶと、診断だけで終わり、実装が含まれていなかったという行き違いが起きます。
費用を決める前に、社内で確かめること
見積もりを依頼する前に、社内で次の3つを決めておくと、金額の話が短くなります。
- 対策したいページ。すべてのページか、サービスと会社概要とよくある質問の3種類に絞るか
- 担当者を置けるか。担当者がいれば自社の作業を増やし、いなければ依頼の範囲を広げます
- 確認の頻度。年に1回の見直しでよいか、数か月ごとに数字を見たいか
条件を先に決めた会社ほど、見積もりの比較がしやすく、依頼後の食い違いも少なくなります。

自社で進めるときの1か月の進め方の例
担当者が1人で兼務している会社が、自社でAIO対策を進める場合の、1か月の進め方の例です。
- 1週目。会社名、所在地、電話番号、設立年、サービス名を、一覧表に書き出し、ホームページ、Googleビジネスプロフィール、SNSの表記を見比べます。食い違いに印をつけ、正しい表記を1つ決めます
- 2週目。サービスのページと会社概要の冒頭に、結論を2〜3行で書き足します。「何の会社で、誰のどんな困りごとを、どうやって解決するか」が、冒頭だけで分かる形にします
- 3週目。電話やメールで受けた質問を10個ほど集め、問いと答えの形でよくある質問のページに整えます
- 4週目。検索で自社のサービス名に関する質問を入力し、AIによる概要が出るかを確かめます。出た場合は、出典に載っているページの作りを見て、自社のページとの違いを記録します
この1か月で、現金の支出なしに、AIが読みやすい土台は整います。構造化データの実装は、そのあとに頼む判断をすれば、依頼する範囲が明確になり、見積もりも小さくなります。
頼む範囲を小さくするコツ
自社で整えたあとに依頼すると、診断の指摘が減り、実装だけで済むことがあります。会社の事実の一覧、よくある質問の草稿、結論を書き足した原稿を、見積もりを依頼するときに渡してください。制作会社も見積もりの根拠が立てやすくなります。
費用が膨らみやすい場面
見積もりが想定より大きくなるのは、次の場面です。
- 診断の結果、ページ数の多いサイト全体の書き直しが必要と分かった
- 古い制作方法のため、構造化データを入れる前にサイトの作りを直す必要が出た
- 対象の言語が増え、ページごとに構造化が必要になった
これらは、見積もりの前に、ページ数、作りの古さ、言語の数を伝えておくと、早い段階で見込めます。
よくある質問
決まった相場表はありません。対象のページ数、構造化データの実装の有無、原稿の書き直しを含むかどうかで、見積もりが変わります。複数社に同じ条件で見積もりを依頼すると、比べやすくなります。
会社の事実の整理、各ページの冒頭に結論を置くこと、よくある質問の追加は、自社でも進められます。構造化データの実装は、書き方に決まりがあるため、専門の知識があるほうが確実です。
必ず表示されると約束することはできません。AIの概要に引用されるかどうかは、Googleの仕組みが決めます。対策でできるのは、引用されやすい作りに整えることです。
作り直さなくても、今あるサイトの診断と対策は可能です。ただ、サイトの作りが古く、構造化データを入れにくい場合は、作り直しを含めて検討することもあります。
はい。会社の事実を1つにそろえることと、よくある質問を1つのページにまとめることは、現金をかけずに始められます。
診断から相談できます
自社で進める範囲と、頼む範囲を分けると、AIO対策の費用は小さくできます。有限会社メルシーでは、今あるサイトの診断と対策の相談を受けています。新しく作るサイトには、AI検索で読まれやすい構造化を標準で組み込んでいます。











