
LP制作の見積りが10万円と50万円で違うのは、制作する作業の範囲が違うからです。差が出るのは、読む人の言葉の調査と切り口の設計、原稿、デザイン案の数、写真や動画、公開後の改善の5つです。金額を比べる前に、この5つのうち何が含まれているかを見積書で確かめてください。
LP制作に、全国共通の相場はありません
LP制作の費用は、依頼する内容によって幅が広く、1つの相場の数字では語れません。ページの長さが同じでも、調査に時間をかけるか、デザインを何案出すか、公開後に改善を続けるかで、作業量が何倍も変わるからです。
ホームページ全体の費用なら、公的な調査があります。Web幹事の調査によると、中小企業がホームページ制作を依頼した場合の費用の目安は、平均104.4万円、中央値57.3万円です。LPは1枚のページですが、売上に直結するため、作り込みの深さによって費用が大きく変わります。
そのため、「相場はいくらか」ではなく、「自分の目的に対して、必要な作業が見積りに入っているか」を見るほうが、失敗しない判断になります。
10万円と50万円の見積りで、違いが出る5つの項目

金額の差が生まれるのは、次の5つの項目です。見積りを2つ並べるときの確認表として使ってください。
| 項目 | 低い見積りの例 | 高い見積りの例 |
|---|---|---|
| 調査と切り口の設計 | 依頼者から聞いた内容をそのまま使う | 検索される言葉や、問い合わせで聞かれる質問を集め、切り口を複数作って比べる |
| 原稿 | 依頼者が用意した文章を整える | ライターが取材して書き、見出しの案を複数出す |
| デザイン | 1案を作り、修正を数回受ける | レイアウトの違う複数案を出し、比べて選ぶ |
| 素材 | 依頼者の写真を使う | 撮影や図解、動画の制作を含む |
| 公開後 | 公開して終わり | 数字を見て、見出しやボタンの文言を直し続ける |
調査と切り口の設計
LPの成果を左右するのは、誰のどんな悩みに向けて書くかという切り口です。検索で使われる言葉や、お問い合わせで実際に聞かれる質問を集め、切り口を2つか3つ作って比べる作業は、時間がかかる分、費用に反映されます。この作業を省いた見積りは安くなりますが、切り口が外れていると、デザインがどれだけ良くても申し込みは増えません。
原稿
LPは、文章で申し込みを決めてもらうページです。取材をして書く場合と、依頼者の用意した文章を整えるだけの場合では、作業量が違います。ここを自分で書けるなら費用を下げられますが、書いたことのない文章を自力で用意するのは、想像以上に時間がかかります。
デザイン
デザインは、案の数で費用が変わります。1案だけを作る場合と、レイアウトや写真の使い方が違う複数案を比べて選ぶ場合では、比べられる分だけ選択の質が上がります。
素材
写真、図解、動画を新しく作るかどうかでも、金額は変わります。商品の写真が撮れていない、使える素材がないという場合、撮影を含めた見積りが必要です。
公開後の改善
LPは、公開した時点では仮説の状態です。広告から来た人のうち、何割が申し込みまで進んだかを見て、見出しやボタンの文言を直して初めて、反応が育ちます。公開後の改善を含む見積りは、含まない見積りより高くなります。
見積書を読むときの、6つの確認
2つの見積書を比べるときは、金額より先に、次の6点を確かめてください。
- 調査と切り口の設計は、見積りに入っているか
- 原稿は誰が書くのか。取材はあるのか
- デザイン案は何案か。修正は何回までか
- 写真や図の制作は含まれるか。素材は誰が用意するのか
- 申し込みフォームの設定と、数字の計測の設定は含まれるか
- 公開後の改善は含まれるか。含まれない場合の追加費用はいくらか
この6点に答えられない見積書は、後から追加の費用が出る可能性があります。見積りの時点で、含まれる作業を書面で確認してください。
安い見積りを選ぶと、起きやすいこと
安いLPが悪いわけではありません。ただ、含まれる作業が少ない分、依頼者が自分でやることが増えます。
- 原稿を自分で用意することになり、書き上げるのに時間がかかる
- 切り口が外れていて、広告費だけが消えていく
- 公開後に直す人がいなくて、反応が悪くても放置される
LPの費用は、制作費の金額だけでなく、広告費も含めて考えます。反応が悪いLPに広告費を投じ続けると、制作費の差額より多くのお金を失う場合があります。
高い見積りを選ぶとき、確かめること
高い見積りでも、内容が自社の目的に合っているかを確認します。
- 必要のない動画やアニメーションが入っていないか
- 自社で用意できる素材まで、制作費に入っていないか
- 公開後の改善の頻度と、報告の方法が決まっているか
目的に対して作業が過剰なら、含める範囲を絞って、費用を調整できます。

費用を抑えながら、成果を落とさない方法
費用を抑えるときは、削る作業と削らない作業を分けます。
| 削っても影響が小さい作業 | 削ると成果に響く作業 |
|---|---|
| 凝ったアニメーション | 読む人の言葉の調査と、切り口の設計 |
| 動画の制作 | 原稿の取材 |
| 複数ページへの展開 | 申し込みフォームの設計 |
| 凝った図版の制作 | 公開後の数字の確認と改善 |
LPの成果の土台は、誰に何を言うかという設計と、公開後の改善です。見た目の装飾を絞って、この2つに予算を残す進め方をおすすめします。
制作費と広告費は、セットで考えます
LPは広告から来た人を受け止めるページなので、制作費だけを見ても投資の判断はできません。たとえば広告費を毎月出すなら、LPの申し込み率が1ポイント上がるごとに、同じ広告費で得られる申し込みの数が増えます。制作費を少し上乗せしてでも、切り口の設計と公開後の改善に予算を回したほうが、1件あたりの獲得費用は下がりやすくなります。見積りは、制作費と、最初の3か月の広告費を合わせた総額で比べてください。
LP制作を頼む前に、準備しておくもの
見積りをスムーズに進めるため、次の情報をまとめておくと、見積りの精度が上がります。
- 商品やサービスの概要と、料金
- 買ってほしい人の想定(年代、職業、悩み)
- 今の売れ方と、お客様から聞く質問
- 使える写真や資料
- 広告を出す予定の媒体と、1か月の予算
- 申し込みの目標の数(問い合わせ件数、購入件数)
有限会社メルシーのLP制作
有限会社メルシーのLP制作は、申し込む人が実際に使っている言葉を集めて切り口を比べ、デザインの違う案を出し比べながら作ります。公開後は、広告の数字を毎日見て、見出しやボタンの文言を直す仕組みを使います。ネット広告の運用と合わせて依頼すると、LPと広告の両方を同じ数字を見ながら直せます。
LPの料金は、内容や分量によって変わるため、まずはご相談ください。ホームページ制作と組み合わせる場合の目安は、料金・プランのページでご案内しています。
見積りの例で見る、含まれる作業の違い
同じ「LP1枚」でも、含まれる作業を並べると、金額の差の理由が見えます。次の表は、見積りに書かれることが多い項目を、低い金額帯と高い金額帯の見積りに分けて、含まれる場合に丸を付けた例です。
| 作業 | 低い金額帯の見積り | 高い金額帯の見積り |
|---|---|---|
| 打合せと商品の聞き取り | 丸 | 丸 |
| 検索の言葉と質問の調査 | なし | 丸 |
| 切り口の案を複数作って比べる | なし | 丸 |
| 取材をして原稿を書く | 依頼者の原稿を整える | 丸 |
| デザイン案 | 1案 | 複数案 |
| 写真や図解の制作 | 依頼者の素材を使う | 丸 |
| 申し込みフォームと計測の設定 | 丸 | 丸 |
| 公開後の改善 | なし | 丸 |
どちらが正しいということはありません。依頼者が原稿を書け、素材も手元にあり、広告の数字を自分で見られるなら、低い金額帯の見積りでも目的を果たせます。反対に、書く人も、数字を見る人もいないなら、高い金額帯の見積りに入っている作業は、省かずに誰かが担う必要があります。
見積りを依頼するときの伝え方の例
見積りを依頼するときは、「LPを作りたい」だけで伝えず、目的と数字を添えると、見積りの精度が上がります。たとえば「体験会の申し込みを、月に20件取りたい。広告は月に10万円まで出せる。写真は自社で用意できる」のように伝えます。こうして条件が見えていれば、制作会社は、必要な作業と省ける作業を切り分けて提案できます。
よくある質問
内容やページの分量によって変わります。調査と切り口の設計、原稿、デザイン案の確認を経て、公開に進みます。ご相談のうえ、目安をお伝えします。
追加できます。ホームページの中の1ページとして作る方法と、広告専用に独立したページとして作る方法があります。
LPだけのご依頼も承っています。広告を自社で運用する場合も、公開後に数字を見ながら文言を直す体制を決めておくと、成果が上がります。
提案の時点で、レイアウトの違うデザイン案をご用意します。比べたうえで、1案に決めていただきます。
できます。見積りの時点で、含まれる作業を一覧にしてお示しします。他社の見積りと並べて確認してください。
LPの見積りは、打合せでお出しします
LPの費用は、目的、商品、広告の予定によって変わります。現在のお悩みと想定する読者をお伺いしたうえで、必要な作業を整理し、見積りをご案内します。











