メルシー


ホームページ制作をお手伝いする際、私はできるだけ早く公開するようクライアントにオススメします。

そら早いに越したことはないだろう!と思うのは当然でしょう。ですが、ホームページ作成に携わったことがあれば分かると思いますが、いざ自分のホームページを作ろうと思ったら、公開後に見るであろうお客さま、そして同業者に恥ずかしくないホームページにしようと考えます。
もちろんそれ自体はすごく良いことですが、ついつい『必要以上に』時間を掛けてしまいがち。そこで私は公開後に手を入れて行くことをオススメしています。
クライアント視点からみた完成度は80%位で公開するイメージでしょうか?具体的には全体の構成やページに関しては全て正確な情報が入れられているものの、デザインや画像・文字表現において細かい詰めの部分が残されている段階、といった所でしょうか。

で、実際にそういう提案をするとクライアントの社長や担当者は一様に『なんで?もっと完成度を上げてから公開したいんだけど』と言われます。もちろんそう思うのは理解できますし、多くの決済承認が必要な大企業の場合であれば無理な相談なのも分かります。
とはいえ、早い段階で成果を出さなくてはならない中小企業であれば、残りの20%の詰めを待って公開するメリットはほとんどありません。

なぜホームページは完成前に公開すべきなのか?

ホームページ公開後、すぐには検索上位に掛からない

ホームページを作ったことがある人なら分かると思いますが、公開後すぐに見込み客が検索しそうなフレーズで上位表示されることはほとんどありません。
場合によってはずっと上位表示されないこともあります。

見込み客に役立つ情報が提供されているホームページであれば、全国規模の競合ワードでない限り、かならず検索に掛かるようになります。ですが、公開して数日とか一〜二週間で検索上位にはなりません。いくら良い内容の良いホームページであっても、です。

内容の薄いホームページであったり、検索にかかるための基本的な施策をしていなければ、いくら時間が経っても上位表示されることはないのは当然です。
ですが他者に負けないだけのコンテンツを誇るホームページでも数週間、場合によっては数ヶ月はなかなか順位が上がってこないことがあります。
あるいは公開後すぐに上位表示されるものの、しばらくすると順位が下がり、しばらく順位が上がってこないと言うこともあります。

ドメインエイジングフィルタが影響しているかも?

グーグルはその存在を認めてはいませんが、ウェブ制作の実務をいくつもしていれば一度は経験したことのある現象です。
ドメインエイジングフィルタとはドメインを新規取得〜ホームページ公開後、一定期間検索に掛かりにくくなる現象です。
現象が出ると二週間〜三ヶ月程度、検索順位が上がりにくくなります。
またこれとは逆の現象で『グーグルハネムーン』もあります。公開後すぐに一旦上位表示されるものの、すぐに大きく順位が下がる現象です。

いずれの現象も必ず出ると言うわけではなく、期間もまちまちです。
ドメインエイジングフィルタを回避・解決する方法は?と言うと実はこれと言ったものはありません。
特に問題ないホームページであれば一定期間後検索に掛かるようになってきます。
上位に表示されたものの、その後下落してしまった場合も一定期間後はちゃんともとの順位に戻ってきます。

とはいえ検索に掛からない、掛かりにくい状態はクライアントさんはイライラするし、我々も正直焦ります。
ですが『すわ!ペナルティか?』と思って右往左往してしまうのはダメです。かえって解決を遅らせることになりかねません。
繰り返しますが、ペナルティではありませんのでちゃんと検索に掛かる様になるのです。

公開後数週間〜数ヶ月は『お試し期間』として捉えるべき

そんな理由から、ホームページを公開しすぐに検索からのユーザー来訪を期待するのは難しいのです。
早めに公開した方が良い理由もここにあります。
自身がどんなに素晴らしいホームページができた!と思っても、未知の見込み客が来てくれるようになるまでにはタイムラグがあります。
ならば、あと少しの状態で公開し、順位が上がってくるのを待ちつつ、並行して完成度を高めていく方が成果が出るまでのスパンは短くてすむのです。

ドメインエイジングフィルターはグーグルが『このホームページは大丈夫か?不正なことはないか?』と評価期間なのではないか?と言われています。
なので我々も同じようにその期間をホームページのお試し期間と考えて、公開後のテスト期間を経て完成させる・・・と言う捉え方が重要です。

ちなみに私たちメルシーは、公開〜検収後も三ヶ月は無料で修正対応をしています。その理由はここまで書いた通り、公開時点で完成・・・ではなく検索結果に反映されるようになるまでが制作に関する一覧業務に含まれている、と言う認識で捉えているからです。