
ホームページを多言語にする方法は、閲覧者のブラウザ任せ、翻訳プラグインでの自動翻訳、言語ごとのページを作る3つです。検索から海外の人に見つけてもらいたいなら、言語ごとのページを持つ形が必要です。自動翻訳だけで公開せず、人が一度は確認することが、品質と検索の両面で重要です。
多言語化には、3つの方法があります
ホームページを多言語にする方法は、手間と効果の違いで3つに分かれます。
| 方法 | 内容 | 検索から見つけてもらえるか | 費用の考え方 |
|---|---|---|---|
| ブラウザの翻訳機能に任せる | 閲覧者が自分のブラウザで翻訳する | 見つけてもらえない。日本語のページしか検索に載らない | 費用はかからない |
| 翻訳プラグインで自動翻訳する | サイトに部品を入れ、言語ごとのページを自動で作る | 言語ごとのページが作られ、検索に載せられる | 部品の費用と設定の作業 |
| 言語ごとのページを作り込む | 翻訳した文章を人が確認し、言語ごとに内容を整える | 見つけてもらえる。品質も整えられる | 翻訳と確認の作業量で決まる |
海外からの集客を目的にするなら、2番目か3番目が必要です。1番目は、すでに自社を知っている人が、読むためだけに使う方法です。
自動翻訳で、どこまでできるか
自動翻訳は、文章を短時間で別の言語に直せます。意味が伝わる程度の翻訳は、多くの場面で実用になります。得意な部分と、苦手な部分は次のとおりです。
得意な部分
- 商品やサービスの説明など、事実を並べた文章
- 住所、営業時間、料金などの情報
- 長い文章を、短時間で大量に直す作業
苦手な部分
- 会社の言い回しや業界用語。意味の違う訳語になることがあります
- 日本語特有の敬語や、遠回しな言い方
- 固有名詞(商品名、人名、地名)の表記
- 法律や契約など、正確さが求められる文章
意味が通じるか確かめる作業を人が行えば、自動翻訳は費用を抑えながら、多言語化を進める手段になります。
公開前に、人が確認すべき理由
Googleは、検索のスパムに関するポリシーの中で、人の確認や編集を経ずに、自動ツールで翻訳しただけの文章を公開することを、スパムの例として挙げています。大量の自動翻訳を、そのまま検索に載せると、評価を下げる原因になります。
検索の評価とは別に、見る人にとっての問題もあります。意味の通じない訳や、不自然な表現があると、会社の信頼が下がります。海外の人にとっては、そのホームページが、その会社の第一印象になります。
確認の優先順位は次のとおりです。
- トップページと、サービスの説明
- 料金、予約、問い合わせの案内
- 会社概要、アクセス
- 記事やお知らせ
このうち1と2は、人の目で確認します。4は自動翻訳のままで公開する選択もあります。
多言語化を進める手順
- 対象の言語を決める。お問い合わせの来る国、来てほしい国を基準にします。最初は1言語から始めるのが現実的です
- 翻訳するページを決める。全ページでなくても、トップ、サービス、問い合わせの3つから始められます
- 自動翻訳で下訳を作る
- 人が確認する。意味が違う訳語や、固有名詞の表記を直します
- 言語ごとのページを検索に正しく伝える設定を入れる。hreflangという設定で、どのページがどの言語かを検索エンジンに知らせます
- 公開後に、言語ごとの見られ方を確認する

検索で見つけてもらうための設定
多言語のホームページで、検索に正しく表示されるために欠かせない設定が3つあります。
- 言語ごとに別のURLを持つ。例として、日本語は元のアドレス、英語は元のアドレスの後ろに言語を示す印をつけた別のアドレスになります
- hreflangで、同じ内容の言語違いのページを互いに知らせる
- 言語を自動で切り替えず、閲覧者が選べるボタンを置く
閲覧者の地域によって、自動で言語を切り替える作りは、検索エンジンが全部の言語版を読み込めなくなるため、避けます。
費用の決まり方
多言語化の費用は、次の項目で決まります。
- 言語の数
- 翻訳するページ数と文字数
- 人が確認する範囲
- 翻訳の仕組みを入れる作業
- 公開後の更新で、新しいページも翻訳するかどうか
金額は、入れる機能と範囲によって変わります。複数の会社に同じ条件で見積もりを頼み、翻訳、確認、設定の3つに分けて比べるのが確実です。
有限会社メルシーでは、英語をはじめとした多言語への自動翻訳に対応しています。金額は、入れる機能しだいで柔軟にお見積りします。
多言語化でよくある失敗
日本語のページをそのまま訳して、中身が海外の人に合わない
日本の習慣を前提にした説明は、そのまま訳しても伝わりません。海外から来る人が知りたいことは、国によって違います。アクセス、支払い方法、予約の流れなど、対象の国で必要な情報を足します。
更新のたびに、翻訳が追いつかない
日本語のページを更新しても、他の言語版が古いままになる例があります。更新のたびに自動で下訳を作る仕組みと、確認する担当を決めておきます。
予約や問い合わせの画面が、日本語のまま
ホームページが多言語でも、予約フォームや問い合わせ画面が日本語のままでは、途中で離れてしまいます。ページだけでなく、行動を起こす部分も、同じ言語に整えます。
最初の一歩は、1言語・3ページから
多言語化は、全ページを一度に翻訳しなくても始められます。英語など1つの言語を選び、トップページ、サービスの説明、問い合わせの3ページから公開し、反応を見て広げます。
反応は、言語別ページの閲覧数と、海外からの問い合わせの数で確かめます。数字が動いたら、ページと言語を足します。動かなければ、翻訳の内容や、検索への伝え方を見直します。小さく始めれば、費用も確認の手間も小さく済みます。

言語を選ぶための判断の目安
最初の言語は、「来てほしい国」ではなく、「実際に問い合わせが来た国や、来店している人の国」から選ぶと失敗が減ります。
- 問い合わせの履歴を見て、日本語以外の言語で来た件数を数える
- 予約サイトや地図サービスの口コミで、どの言語の書き込みが多いかを見る
- アクセス解析で、海外からの閲覧が多い国を確認する
これらのデータが少ない場合は、英語から始めるのが一般的です。英語は、母語でない人にも読まれる機会が多いためです。ただし、特定の国の観光客が中心の店舗や施設では、その国の言語を優先するほうが効果的な場合があります。
確認作業を軽くする工夫
人が確認する範囲が広いと、費用も時間もかかります。次の工夫で、確認の負担を減らせます。
- 固有名詞の訳語表を先に作る。商品名、メニュー名、地名の表記を1枚にまとめ、翻訳の仕組みに登録します
- 確認するのは、行動につながる部分(料金、予約、アクセス)を優先する
- 日本語の文章を、短く、主語を省かずに書く。自動翻訳の精度が上がります
- 確認の担当を、その言語が分かる人に頼む。社内に見つからなければ、外部の確認を依頼します
特に3番目は、原稿の段階でできる最も効果の高い工夫です。曖昧な日本語は、どの翻訳の仕組みでも崩れやすいためです。
国や言語ごとに、載せる情報を変える例
同じ日本語の原稿を訳すだけでは、海外の人が知りたいことが足りません。次のような情報を、言語ごとに足します。
- 支払い方法。現金のみか、クレジットカードや電子決済が使えるか
- 予約の方法。電話が難しい人向けに、フォームやメッセージでの予約を用意する
- 営業日と休業日。日本の祝日の扱いも書く
- 持ち物や事前の注意。食事制限への対応など、その場で困りやすい点
- アクセス。最寄りの駅やバス停からの行き方を、地図つきで書く
これらは、日本のお客様には当たり前でも、初めて来る海外の人には最も必要な情報です。原稿の段階で、足りない情報の一覧を作っておくと、翻訳のあとに追加する手間が減ります。
よくある質問
海外の人に検索から見つけてもらいたいなら、必要です。ブラウザの翻訳機能は、すでにページを開いた人が読むための機能で、検索結果にその言語のページは載りません。
意味が通じるだけなら実用になりますが、Googleのスパムポリシーでは、人の確認を経ない自動翻訳の公開が、例として挙げられています。重要なページは、人が確認してから公開してください。
使う翻訳の仕組みによって異なります。多くの言語に対応できますが、最初は、お問い合わせの来る国の言語に絞って始めるのが、品質を保ちやすい進め方です。
仕組みによって異なります。自動で下訳が作られる仕組みもありますが、確認は人が行う必要があります。契約前に、更新時の流れを確かめてください。
可能です。ただ、作りによっては、サイトの構造を直す必要が出ます。多言語化を予定しているなら、制作の時点で伝えておくと、手戻りが少なくなります。
多言語化の相談は、ホームページ制作と一緒にできます
対象の言語、翻訳するページ、確認の範囲が決まれば、多言語化の計画は立てられます。有限会社メルシーは、ホームページ制作と合わせて、多言語の自動翻訳と、検索に正しく伝える設定まで一括でお引き受けします。











